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環境マネジメント

 

基本的な考え方・方針

ユニ・チャーム商品の多くは衛生的な日常生活に欠かせない消費財であり、資源の利用や廃棄物発生など地球環境と密接に関係しています。また、当社は世界中でよりよい商品を提供するためにアジアを中心としてグローバル展開を進めており、環境負荷低減の役割や責任が年々拡大しています。

当社では、企業理念体系(社是・“信念と誓い”と企業行動原則)の考え方に則り、環境基本方針、環境行動指針を制定し、全社員で環境活動に取り組んでいます。私たちが携わる事業活動が環境に与える影響を把握し、持続可能な社会の実現に向けて「環境負荷低減」と「経済性」の“ふたつのエコ”の実現のための取り組みを推進しています。

環境基本方針、環境行動指針

ユニ・チャームグループ環境基本方針

私たちは、未来の世代へ美しい地球を受け継いでいくために、使い捨て商品を取り扱うメーカーとしての責任の大きさを認識し、全ての企業活動を通じて地球環境に配慮したモノづくりを推進します。

世界中の全ての人々のために、快適と感動と喜びを与えるような商品・サービスを提供し、地球環境保全と経済的成長を両立した持続的発展可能な社会の実現に貢献します。

ユニ・チャームグループ 環境行動指針

法規制・ルールを守ろう!
ムダを省こう!
生産性を高めよう!
資源使用量を下げよう!
環境に良いものを選ぼう!
環境問題のことをもっと知ろう!
環境改善の輪を広げよう!

マネジメント体制

当社の環境活動は、消費財を取り扱う企業として、環境活動も重要な品質保証の一部であると考え、社長執行役員が委員長を務めるCSR委員会やグローバル品質保証部を中心に活動を進めてきました。2015年度より、グローバル品質保証部と、企業の社会的責任を遂行するCSR部を統合し、CSR本部として環境活動を推進しています。

各事業所では、ISO14001、ISO9001の統合を進める中で、日常業務プロセスの一部としてゲート管理、KPI管理を行い、PDCAサイクルによる改善を図っています。

2016年に策定した「Eco Plan 2020」を当社の環境重点目標として位置づけ、事業部/事業所の目標として部門から個人の週報へと紐づけて活動しています。

環境マネジメント体制

ISOに基づく環境マネジメント

当社では、環境改善のツールとしてISO14001を導入し、環境マネジメントシステム(EMS)活動に則り、継続的改善を推進しています。

2017年に品質・環境両面での活動をより強化するために、品質・環境のマネジメントシステムを統合し、品質向上と環境負荷低減への活動を強化し、事業活動を通して環境への取り組みを行いました。また、認証取得済みのペットケア各工場に加え認証範囲外のペットケアのマーケティングや開発等の部門へ適用範囲を拡大し、2018年も引き続きEco Plan 2020達成に向けて活動強化と取り組みを行いました。

ユニ・チャームグループのISO9001、ISO14001、ISO13485取得状況(認証単位)
事業所認証取得の状況
ISO9001ISO14001ISO13485
ユニ・チャーム
ユニ・チャームプロダクツ
ユニ・チャーム国光ノンウーヴン
コスモテック
上海工場
天津工場
江蘇工場
韓国工場
台湾工場
タイ工場
ベトナム工場
インドネシア工場
インド工場
オーストラリア事務所
サウジアラビア工場
エジプト工場

環境リスク予防とパフォーマンス向上のための環境監査

当社では、環境リスクの予防と環境パフォーマンスの向上を目的とし、主に3つの環境監査を実施しています。

(1)ISO14001環境マネジメントシステムに基づく定期監査
(2)産業廃棄物適正処理のための委託先現地確認
(3)法規制遵守状況確認など、目的を絞ったフォーカス監査

また、経営監査部が行う業務監査では、環境マネジメントシステムの対象範囲としていない営業拠点などについて、廃棄物処理状況の確認を実施しています。

環境法規制監査の結果

環境法規制上求められる検査やデータの集計および行政提出書類については、2018年も正しく提出されていることを確認しています。環境法規制違反による罰金の発生はありません。また係争中の環境案件もありません。

環境活動テーマの妥当性確認

当社は2016年、投資家やNGOとの意見交換を通じてマテリアリティの特定を行い、2020年をゴールとする中期環境目標として「Eco Plan 2020」を作成しました。「Eco Plan 2020」については、2018年、さらに実効性を高めるために活動内容の見直しを図りました。

ユニ・チャームが特定したマテリアリティ
・水資源の利用
・排水処理・管理状況
・包装材の削減・リサイクル
・気候変動への対応
・サプライヤーとのCO2削減目標
・SDGsとの相関
環境目標の開示
廃棄物の増加・リサイクルの対応
持続可能な原料調達
・有害物質の適正管理
・VOCガス排出
・カーボンフットプリント表示
・廃棄物の適法処理
・環境配慮型商品率
・サイエンスベースターゲットのシナリオ
・サプライヤー選定や評価結果
・サプライヤーとの協働
・推進体制とガバナンス
・工場立地の環境影響調査
・IUCN レッドリストの生物種保護・復元
・NOx・SOxの排出量
・環境法規制の遵守
・非財務情報の精度
・第三者認証の比率
・再生エネルギー目標
Eco Plan 2020
実施項目 2015
実績
2016
実績
2017
実績
2018
目標
2018
実績
判定 2019
目標
2020
目標
①廃棄物の
削減
■使用済み紙おむつの再資源化(日本) 技術
構築
自治体
着手
実証
実験
開始
循環
モデル
確立
循環
モデル
確立
循環
モデル
運用
開始
運用
■製品ロスの資源化(海外) 2千t 2.6千t 2.6千t 3.0千t 4.3千t 4千t 4千t
②持続可能な
原料調達
■紙・パルプ調達先第三者認証(日本) 82% 80% 94% 95% 95% 97% 100%
■紙・パルプ調達先第三者認証(海外) - 84% 87% 90% 90% 92% 100%
■パーム油の調達先第三者認証(日本) 0% 調査
開始
把握
完了
実績
作り10%
2% × 10% 100%
③気候変動
への対策
■環境配慮型商品(日本) 72% 78% 80% 83% 86% 93% 100%
■エコチャーミングマーク商品(日本) 50% 56% 58% 60% 66% 60% 60%
■エコチャーミングマーク商品(海外) 0% 調査 把握
完了
運用
開始
運用開始遅延 × 運用
開始
10%
■製造時の2015年比CO2原単位(日本) 基準年 ▲2.4% ▲4% ▲6% ▲6% ▲8% ▲10%
■製造時の2015年比CO2原単位(海外) 基準年 - ▲3% ▲6% ▲6% ▲8% ▲10%
■海外拠点データの収集(売上高比) 73% 77% 81% 83% 83% 85% 80%

① 廃棄物の削減については、2018年に志布志市で実証実験の開始および製造段階で発生する製品ロスを猫の排泄ケア用品に4.3千t/年間転換できたため上記の判定としました。

② 持続可能な原料調達については、サプライヤーの協力で紙パルプの持続可能な第三者認証となった森林原材料調達が計画の通り進捗しました。パーム油については一部商品を切り替えたため上記の判定としました。

③ 気候変動への対策については、環境配慮型商品/製造時のCO2排出原単位の削減は目標達成しましたが、海外のエコチャーミング商品運用が停滞し上記の判定としました。

  • 紙おむつの再資源化に向けた取り組みについては、CSR重要テーマ3をご覧ください

「Eco Plan 2020」推進プロセスにおけるステークホルダー意見交換会の実施

環境活動意見交換会を実施

2017年、世界における環境課題を正しく捉え事業活動に活かしていくため、地球環境問題に関する国際的な研究機関である財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)の研究者3名と、当社のマーケティング、開発、CSRの責任者が当社の今後の環境活動に期待することについて意見交換しました。

IGESからは、当社の「持続可能な原料調達」の取り組みについて、2020年目標に掲げる紙・パルプの調達先第三者認証(国内外)100%取得や、パーム油の調達先第三者認証(日本)100%取得について、非常に高い目標を掲げている、と評価をいただきました。持続可能な原料の確保に関して当社からは、FSCなどはコストも含めて確保が難しいとお伝えしたところ、最近では森林が気候変動の緩和策として捉えられ「森林に関するニューヨーク宣言」※が出されるなど、森林認証の価値が高まってきているため、原料確保という意味合いでも早い段階で取り組んでいくことの重要性を指摘いただきました。

IGESからは、「気候変動への対策」について、パリ協定が決まったことで機運も高まってきている中、CDPも企業に求めるハードルを上げてきているとした上で、CSR部門が世界の動きをキャッチして事業部門や財務部門とコミュニケーションしていかなくてはならないし、温暖化が進むことで進出している国のGDPにも影響が出るとの予測もある中、当社の経営にも影響が出てくる可能性があることを指摘いただきました。気候変動問題を議論するときに、業種業態を超えて、いろいろな人と手を取り合っていかないといけないと感じたという意見が当社側から出るなど、気候変動対策の重要性を再認識しました。

  • ※2014年、国連気候変動サミットにおいて、気候変動対策における森林の重要性を確認し、企業、市民、NGO、政府などさまざまなステークホルダーが協力して取り組むことを誓約した宣言
IGES柴岡 隆行氏(ビジネスTF 研究員:当時)
IGES鮫島 弘光 氏(自然資源・生態系サービス領域リサーチM、理学博士:当時 写真左)、
山ノ下 麻木乃 氏(自然資源・生態系サービス領域リサーチM、人間科学博士:当時 写真右)

ライフサイクル全体で見るエネルギー・マテリアルフロー

排出物のリサイクル率

当社は、消費財メーカーとして事業活動のさまざまな場面で資源を利用しています。資源を利用し、事業活動を行うメーカーの責任として、資材調達から製造、輸送、使用後の廃棄に至るサプライチェーンの各事業活動を通じて、環境改善を推進しています。

また、日本主要生産拠点の排出物については25.1千 tonであり、99%以上がリサイクルされました。

ライフサイクルで見るエネルギー・マテリアルフロー

第三者保証

非財務情報の信頼性を高めるため、PwCサステナビリティ合同会社によるISAE3000/3410に基づく第三者保証を受けています。

  • 上図において第三者保証当該箇所には☑マークを記載しました。
  • 第三者保証については、こちらをご覧ください
  • 第三者保証を受けているサイト:(売上高比率85%)
  • 日本国内全事業所(但し営業所とユニ・チャームメンリッケは燃料、電気、CO2のみ)
  • ユニ・チャーム(本社事業所、営業所、開発、伊丹工場、三重工場、埼玉工場)
  • ユニ・チャームプロダクツ(福島工場、静岡工場、四国工場)
  • ユニ・チャーム国光ノンウーヴン(第1製造グループ、第2製造グループ)、コスモテック、ユニ・チャームメンリッケ、ユニ・ケアー、ペパーレット、金生プロダクツ
  • 海外製造拠点(製造事業所のみ)
  • 中国:ユニ・チャーム生活用品有限会社(上海工場、天津工場、江蘇工場)、ユニ・チャームノンウーヴン天津、ユニ・チャーム包装資材天津
    インドネシア:ユニ・チャームインドネシア(カラワン工場、スラバヤ工場)、ユニ・チャームノンウーヴンインドネシア
    タイ:ユニ・チャームタイランド(バンコク工場)
    インド:ユニ・チャームインディア(スリ工場、アーメダバード工場)
    台湾:ユニ・チャーム嬌聯有限会社(竹南工場)
    ベトナム:ダイアナユニ・チャーム(バクニン工場)
    アメリカ:Hartz(プレザントプレイン工場)
  • ※ベトナムのティッシュ製造事業所売却により石炭の使用が無くなりました。
  • 方針・基準:「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」「地球温暖化対策の推進に関する法律」「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」等に準拠し、環境情報管理に関する社内規定に基づき集計しています。
  • 注意事項:
    1. CO2の排出量は日本国内分は省エネ法・温対法2017年排出係数に基づく算定、北米を除く海外分についてはGHGプロトコルVer4.8に基づく算定を行っています。(中国 0.734、インドネシア0.809、タイ0.500、インド0.926、台湾0.8、ベトナム0.351)アメリカについては電力会社ホームページに開示されている公表係数による算定を行っています。
      輸送については日本国内のみ集計しています。
    2. 排出物には、産業廃棄物、事業系一般廃棄物、有価取引物を含みます。
    3. 敷地内排出物のサーマルリサイクルについては、福島工場での焼却炉の稼働状況から推計した値を採用しています。
 

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